松本遺跡(読み)まつもといせき

日本歴史地名大系 「松本遺跡」の解説

松本遺跡
まつもといせき

[現在地名]八幡西区永犬丸

永犬丸えいのまる低地、永犬丸中学校北側の東西一五〇メートル・南北二〇〇メートル、標高三メートルの微高地にある。弥生時代前期末―中期初頭の集落跡で、最古段階の国産青銅器製作跡。永犬丸・則松のりまつ土地区画整理に伴い平成七年(一九九五)―同八年に発掘された。土坑一五一基・住居跡四基・井戸七基・掘立柱建物跡などが発見され、井戸はわが国では最古級の遺構である。


松本遺跡
まつもといせき

[現在地名]阿児町鵜方 松本

立神たてがみ北方約二キロ、東向きの台地緩斜面にあり、前方まえ川の最上流にあたる浅い谷が北から南へ入込んでいる。標高は二三―三〇メートル。遺物の散布範囲は荒地が多くて明確にできないが一〇〇メートル四方を超える。おもな遺物には先土器時代のナイフ形石器掻器・削器・石核・剥片多数と縄文時代の石鏃少数がある。ナイフ形石器はすでに三〇点以上あり、いずれも径二―三センチの小型品で平面形は切出形や柳葉形が多い。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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