出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
長唄の唄方。現在まで4世を数え,3世は和楓と記し,4世も一時期,和楓と記した。(1)初世(?-1808(文化5)) 長唄松永派の流祖初世松永忠五郎の後名。松島茂平次の門弟。謡曲が巧みで,1774年(安永3)5月,市村座の《二人椀久(ににんわんきゆう)》で《井筒》のクセをうたい好評を博す。95年(寛政7),忠五郎を和風と改名する。(2)2世 2世松永忠五郎(?-1857)の後名と思われる。(3)3世(1839-1916・天保10-大正5) もと清元叶太夫(かのうたゆう)。5世松永忠五郎の女婿。前名7世忠五郎。1880年,3世を襲名,和楓と記す。大音美声で,清元の節回しを応用して独特の長唄をうたい好評を博した。その奔放な性格から晩年は不遇であった。(4)4世(1874-1962・明治7-昭和37) 初め2世杵屋(きねや)六四郎,3世杵屋勝太郎について三味線を学び,のち3世和楓に師事して唄方に転向する。前名5世芳村孝次郎,歌舞伎座専属として活躍。1929年4世和楓をつぎ,31年和風と改めた。美声とその独特な節回しで昭和初期の長唄界を風靡(ふうび)した。その没後,現在まで名跡は絶えている。
執筆者:植田 隆之助
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