デジタル大辞泉 「松陰」の意味・読み・例文・類語 まつ‐かげ【松陰/松影】 1 松の木かげ。2 松の木の水面などに映った姿。「―の清き浜辺に玉敷かば君来まさむか清き浜辺に」〈万・四二七一〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「松陰」の意味・読み・例文・類語 まつ‐かげ【松陰・松影】 〘 名詞 〙① 松の木がおおっている所。松の木の下陰。[初出の実例]「ほととぎすかけつつ君が麻都可気(マツカゲ)にひも解き放(さ)くる月近づきぬ」(出典:万葉集(8C後)二〇・四四六四)② 水面などに映って見える松の木の姿。[初出の実例]「松陰の映れる宿の池なれば水の緑も千世や澄むべき〈源俊頼〉」(出典:玉葉和歌集(1312)賀・一〇五〇)③ 松の木が日光などをさえぎって、地上などにできる影。[初出の実例]「松影も氷りついたり壁の月」(出典:俳諧・文政句帖‐五年(1822)一一月) しょう‐いん【松陰】 〘 名詞 〙 松の木の陰。[初出の実例]「遊蕩不レ蒙二世事侵一、起二於苔面一倚二松陰一」(出典:田氏家集(892頃)上・遊山寺)[その他の文献]〔李山甫‐方干隠居詩〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「松陰」の解説 松陰 しょういん 1436-1518 室町-戦国時代の僧。永享8年生まれ。上野(こうずけ)(群馬県)長楽寺の住持をつとめ,晩年武蔵(むさし)榛沢(はんざわ)郡(埼玉県)増国寺を中興。岩松家の陣僧をつとめ,家純(いえずみ)以後4代や執事の横瀬家の事績をしるした「松陰私語」(「五十子記(いかつこのき)」)をのこした。永正(えいしょう)15年6月15日死去。83歳。号は真西堂松陰軒。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例