林神社(読み)はやしじんじや

日本歴史地名大系 「林神社」の解説

林神社
はやしじんじや

[現在地名]砺波市林

林地区の南西岸渡がんど川西岸の微高地にある。祭神は道臣命。旧郷社。正徳二年(一七一二)の礪波郡社号帳(川合家文書)には白山権現とみえる。宝暦九年(一七五九)の同郡社号帳(上田家文書)では林神社、寛政八年(一七九六)の同郡社号帳(川合家文書)では再び白山大権現とある。明治初年改称したらしく、神社明細帳では林神社となっている。「延喜式」神名帳所載の礪波となみ郡「ハヤシノ神社」に比定する説がある。

林神社
はやしじんじや

漢国神社の境内社で、日本ではじめて饅頭をつくり、奈良饅頭元祖と伝える林浄因やその子孫林宗二らを祀る。四月一九日には製菓業者による饅頭祭が行われる。浄因室町時代に来日して当社地付近に住したので林小路はやしこうじという町名ができたとさえいわれ、境内の饅頭塚は彼が饅頭屋や林家の発展を祈って紅白の饅頭を埋めた所と伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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