栄螺堂(読み)サザエドウ

  • さざいどう ‥ダウ
  • さざえどう ‥ダウ
  • さざえどう〔ダウ〕
  • 栄=螺堂

世界大百科事典 第2版の解説

江戸時代後期に建てられた観音像をまつるための特異な仏堂形式で,〈さざいどう〉ともいう。堂内を3層につくり,右回りの通路にそって百観音や三十三観音などの仏像を安置し,堂内を一巡すれば観音霊場を巡礼したと同じ霊験が得られるようになっている。本来の名称三匝堂(さんそうどう)(匝は巡るの意味)で,栄螺堂は巡路の形状に由来する俗称である。現存する福島県会津若松市の旧正宗寺の円通三匝堂(1796)は,六角平面で3層の堂内に昇降スロープを設け,それにそって西国三十三所の観音像を安置する。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

※洒落本・当世繁栄通宝(1781)「らかんじに螺堂(ササイトウ)たかく」
〘名〙 内部の階段が螺旋梯子(らせんばしご)に似た構造になっている堂。江戸本所五つ目にあった五百羅漢寺の三匝堂(さんそうどう)が有名であった。現存するものに福島県会津若松市、飯盛山のさざえ堂がある。さざえ。さざいどう。さざい。
※雑俳・柳多留‐一五一(1838‐40)「親に似た迄は数える栄螺堂」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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