株式資本(読み)かぶしきしほん(英語表記)joint‐stock capital

世界大百科事典 第2版の解説

かぶしきしほん【株式資本 joint‐stock capital】

一般には,個人所有の私的資本に対して,複数の出資者が株券引換えに払い込んだ株式会社の自己資本,すなわち結合された社会資本をいう。しかし狭義には,再生産過程で機能しながら利潤を生む現実資本に対して,利子を生む特殊な商品として資本還元された擬制資本をさす。証券市場で現実資本(企業資産)に対する所有持分(株式)が任意に分割譲渡されうるようになると,重役として会社の経営権を集中して支配する少数の大株主と経営からは排除された大多数の一般株主とへ,株主が2層に分化される。

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世界大百科事典内の株式資本の言及

【資本の商品化】より

…資本の商品化とは,建物や機械などの企業資産そのものが売却されることではなく,そうした現実資本に対する出資持分(株式)が価格を与えられて売買される関係をいう。 株式会社の資本は払い込まれると同時に,現実的な機能資本と擬制的な株式資本という,二重の存在を与えられる。株券に具体化される後者の資本は,機械や原料として機能する現実資本の運動とは別に,配当を生む特殊な商品とみなされて証券市場で売買されるのである。…

※「株式資本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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