新撰 芸能人物事典 明治~平成 「根上淳」の解説
根上 淳
ネガミ ジュン
- 職業
- 俳優
- 本名
- 森 不二雄(モリ フジオ)
- 生年月日
- 大正12年 9月20日
- 出生地
- 東京府 豊多摩郡中野町(東京都中野区)
- 学歴
- 法政大学経済学部卒
- 経歴
- バイオリニスト・森乙の長男で、祖父は東京音楽学校教師を務めたお雇い外国人ルドルフ・ディットリヒ。法政大学在学中の昭和18年、学徒出陣。飛行隊に所属するが、胸を悪くして入院中に終戦を迎えた。22年大映演技研究所の第3期生に合格。25年吉村廉監督の「二十歳前後」で初主役。26年「牡犬」のバンドマン役で注目を集め、「金色夜叉」「川のある下町の話」「浅草の鬼」などで二枚目スターの地位を確立した。以後、42年大映を退社するまで100本を越える映画に出演。その後はテレビに活躍の場を移し、「帰ってきたウルトラマン」の伊吹竜隊長役など、好人物から悪役まで幅広い役柄をこなす名脇役として活躍した。歌謡番組の司会やバラエティ「連想ゲーム」などにも出演。また40年歌手のペギー葉山と結婚、おしどり夫婦として知られた。平成10年糖尿性脳こうそくで倒れた後は妻と二人三脚で闘病生活を続け、17年に亡くなった。他の出演作に映画「稲妻」「駅馬車襲わる」「夜の素顔」「唄は峠を越えて」「あゝ零戦」「金環蝕」「社葬」「砂の上のロビンソン」、テレビ「白い巨塔」「おさな妻」「人間の条件」「外科医・柊又三郎」などがある。
- 没年月日
- 平成17年 10月24日 (2005年)
- 家族
- 妻=ペギー葉山(歌手),父=森 乙(バイオリニスト),長男=森 英児(陶芸家),祖父=ディットリヒ ルドルフ(音楽教師)
- 伝記
- 清川虹子の愛と涙の交遊録―虹色変化の愉快な仲間たち代々木上原めおと坂 清川 虹子 著根上 淳,ペギー葉山 著(発行元 廣済堂出版立風書房 ’88’87発行)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報