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駅馬車 えきばしゃStagecoach

翻訳|Stagecoach

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

駅馬車
えきばしゃ
Stagecoach

アメリカ映画。ユナイト 1939年作品。監督ジョン・フォード。脚本ダドリー・ニコルズ。原作アーネスト・ヘイコックス。 19世紀末ニューメキシコの荒野を走る駅馬車に乗合せた人間群像を描きながら,大づめのインディアン襲来へと快適なテンポで展開し,アクション映画の醍醐味を満喫させた。親の仇を討つ脱獄囚リンゴ・キッドにはそれまで無名の俳優であったジョン・ウェインが扮し,以後フォード映画に数多く出演することになった。共演者は T.ホルト,T.ミッチェル,C.トレバー,G.バンクロフトほか。

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デジタル大辞泉プラスの解説

駅馬車

日本の唱歌の題名。アメリカ民謡《Oh Bury Me Not On The Lone Prairie》に基づく。作詞:小林幹治。

駅馬車

1986年製作のアメリカ映画。原題《Stagecoach》。西部劇の古典的名作のリメイク。劇場未公開。監督:テッド・ポスト、出演:ウィリー・ネルソン、クリス・クリストファーソン、ジョニー・キャッシュほか。

駅馬車

1939年製作のアメリカ映画。原題《Stagecoach》。西部劇の古典的名作。監督:ジョン・フォード、出演:ジョン・ウェイン、トーマス・ミッチェル、クレア・トレバーほか。第12回米国アカデミー賞作品賞ノミネート。同助演男優賞(トーマス・ミッチェル)、作曲・編曲賞受賞。

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世界大百科事典 第2版の解説

えきばしゃ【駅馬車 stagecoach】

一定区間を定期的に走る公共用の乗合馬車。駅馬車の出現のためには,道路の改善と道路網の発達,馬車の車体の改良,旅行客の増加といった条件が必要であったが,すでに17世紀にはロンドンやパリで駅馬車が運行されていた。18世紀のイギリスでは道路建設が進み,国内に道路網がはりめぐらされ,ロンドンから地方へ向け週なん百便もの駅馬車が出発した。アメリカでも,18世紀末には東部大西洋岸地方で駅馬車が運行されていたが,19世紀に入ってからいっそうの発展をとげた。

えきばしゃ【駅馬車 Stagecoach】

アメリカ映画。1939年製作。映画史上もっとも有名な西部劇であり,ジョン・フォード監督の代表作の1本。西部劇が〈B級映画〉のみで完全に衰退しきっていた1930年代の末に,その斬新なスタイルとテーマ,そして空前の激しいアクションで大ヒットし,西部劇の新しい時代を開いて,その後《大平原》《無法者の群》《砂塵》等々と続くハリウッドの〈大作西部劇の新サイクル〉の嚆矢(こうし)となった。フォードとしても《三悪人》(1926)以来13年ぶりの西部劇である。

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大辞林 第三版の解説

えきばしゃ【駅馬車】

定期的に街道の宿駅を往復し、旅客や郵便物を輸送した馬車。一七世紀以降、西ヨーロッパやアメリカで発達。鉄道の出現によって衰退。

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世界大百科事典内の駅馬車の言及

【駅】より

…現存最古の駅舎は旧長浜駅(現在鉄道記念物長浜駅舎)(1883,シェルビントンT.R.Shervintonほか鉄道寮技師設計)である。【鈴木 博之】
[多様な場としての駅]
 ヨーロッパやアメリカの駅も,本来は〈うまや〉,すなわち駅馬車が発着したり,馬を替える場所であった。19世紀までの都会には,各方面に向かう長距離駅馬車発着所が分散してあり,多くの場合それは宿屋の中庭であった。…

【王政復古】より

…1834年に1548駅と1万9850頭の駅馬があったという。馬車の種類は多様であったが,駅馬車が優先権をもつ急行で,パリからは午前6時に11の方面に向けて駅馬車が発車した。車体には改良が加えられ,1830年には1kmを5分45秒で走行したという。…

【馬車】より

…19世紀には,走行キロ数に応じて料金を示すタクシメートルが考案され,現在の自動車のタクシーに引き継がれた。 1517年にはパリとオルレアン間にしかなかった駅馬車も,1610年にはシャロン・シュル・マルヌ,ビトリ・シュル・セーヌ,シャトー・ティエリーなどの五つの町とパリとの間に定期的に走り,17世紀末にはフランス国内の主要都市とパリは駅馬車で結ばれていた。1708年にはイギリスでもロンドン~バーミンガム間,45年にはロンドン~マンチェスター間に定期便が往復し,18世紀中にヨーロッパの主要都市間に駅馬車が走るようになった。…

【ウェイン】より

…1930年,フォードの推薦でR.ウォルシュ監督の西部劇《ビッグ・トレイル》の主役に抜擢(ばつてき)されるが(ジョン・ウェインの名まえはそのときにウォルシュからつけてもらった),その後31‐38年に58本に及ぶ〈早撮り西部劇(クイッキー・ウェスタン)〉と呼ばれるB級映画に主演。39年,フォード監督の名作西部劇《駅馬車》で一躍スターの座に上った。《コレヒドール戦記》(1945),《硫黄島の砂》(1949)などで〈戦場の英雄〉を演じて人気を得,また,H.ホークス監督の西部劇《赤い河》(1948)で若き日のカウボーイから老け役まで演じて演技力と風格のある第一級のスターとして認められ,以後,《黄色いリボン》(1949),《静かなる男》(1952),《捜索者》(1956)などの一連のフォード作品では主として〈家庭〉にあこがれながらもそこからはじき出される主人公を,《リオ・ブラボー》(1959),《ハタリ!》(1962)などのホークス作品では従来の完ぺきなヒーローとは似て非なる人間的なやさしさをそなえたヒーローとしての〈ジョン・ウェイン神話〉を形象することになる。…

【リオ・ブラボー】より

…《赤い河》(1948)に次ぐハワード・ホークス監督,ジョン・ウェイン主演の西部劇で,このあと同工異曲のプロットと人物配置をもつ同じコンビの西部劇《エル・ドラド》(1966),《リオ・ロボ》(1970)と合わせて〈リオ・ブラボー三部作Rio Bravo Trilogy〉とよばれる。 ウィル・ライト著《六連発銃と社会》(1975)によれば,開拓民の共同体を〈悪〉から守るヒーローの活躍を描いた〈古典的なプロット〉の西部劇に対して,まずジョン・フォード監督の《駅馬車》(1939)が個人の執念に生きるヒーローを描く〈復讐のテーマ〉の西部劇のはじまりとなり,次いで《リオ・ブラボー》がプロのガンファイターたちのプロとしての誇りと責任や腕の競い合いを興味の中心とする〈プロフェッショナルのテーマ〉を開いた西部劇として,トーキー以後の西部劇の流れを変えたという。事実,《リオ・ブラボー》以降の1960年代,70年代の西部劇は,《荒野の七人》(1960),《プロフェッショナル》(1966),《ワイルドバンチ》(1969),《明日に向って撃て!》(1970)等々のように,〈プロフェッショナル〉の集団を描いたものが主流を占めるようになった。…

※「駅馬車」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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