根岸派(読み)ネギシハ

デジタル大辞泉 「根岸派」の意味・読み・例文・類語

ねぎし‐は【根岸派】

明治20年代、饗庭篁村あえばこうそん森田思軒らを中心に、硯友社けんゆうしゃ対峙たいじした文人一派
根岸短歌会を中心とする短歌流派香取秀真かとりほつま岡麓おかふもと伊藤左千夫長塚節ながつかたかしらが属した。

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精選版 日本国語大辞典 「根岸派」の意味・読み・例文・類語

ねぎし‐は【根岸派】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 明治二〇年代(一八八七‐九六)、東京都台東区根岸付近に在住した饗庭篁村・森田思軒・宮崎三昧須藤南翠などを中心とした旧派文人の一団。趣味遊興性が強く、幸田露伴も一時期参加した。
  3. 正岡子規を中心とする根岸短歌会にはじまる短歌の流派。写生主義と万葉調とを主張した。子規没後伊藤左千夫を主に、長塚節島木赤彦・斎藤茂吉らが継承した。
  4. 江戸末期、上野国(群馬県)安中藩士根岸松齢宣教が創始した長刀(なぎなた)・手裏剣の流派。

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