桂小南(読み)カツラ コナン

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「桂小南」の解説

桂 小南(2代目)
カツラ コナン


職業
落語家

本名
谷田 金次郎

別名
前名=山遊亭 金太郎(サンユウテイ キンタロウ)

生年月日
大正9年 1月2日

出身地
京都府 北桑田郡京北町

経歴
呉服店の丁稚を経て、昭和14年3代目金馬に入門、金太郎を名乗る。33年2代目桂小南を襲名。生まれの京都なまりと奉公先の近江商人が経営する日本橋呉服屋で覚えた江州弁と江戸弁のなまりを克服するため上方落語を勉強、小南落語として定着した。また子供寄席と称し、小学校低学年を対象とした地方公演も10年来に及び、幅広い人気があった。

受賞
芸術選奨文部大臣賞(第39回・昭63年度)〔平成1年〕 紫綬褒章〔平成2年〕 芸術祭奨励賞〔昭和43年〕,芸術祭大賞〔昭和44年〕

没年月日
平成8年 5月4日 (1996年)

伝記
定本 寄席界隈艶噺定本 寄席界隈艶噺落語長屋の知恵寄席界隈艶噺 三遊亭 円右 著,林 秀年 編三遊亭 円右 著,林 秀年 編矢野 誠一 著三遊亭 円右 著(発行元 三樹書房三樹書房青蛙房三樹書房 ’10’08’86’86発行)


桂 小南(初代)
カツラ コナン


職業
落語家

本名
若田 秀吉

生年月日
明治13年 5月24日

出生地
東京・下谷

経歴
幼時期に一家で大阪に移住。落語好きの家族の影響を受け、11歳で2代目桂南光(後桂仁左衛門)に入門、小南の名をもらい生涯小南の芸名で通した。明治23年5月瓢亭で初高座を踏み、18歳で真打昇進。38年師匠の南光を追って上京、三遊派に入る。豆電球を身体中に仕掛けた派手な電気踊り「奴凧」や「玉兎」「夜這星」などで人気を呼んだ。また、映画の連鎖劇を高座に持ち込み、半分を口演、半分を自演のフィルムで映して見せたりした。大正8年睦会に迎えられて以後は東京に定着。踊りのほかに芝居噺にも力量を見せ、「野崎詣り」「借家怪談」などを得意とした。

没年月日
昭和22年 11月21日 (1947年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「桂小南」の解説

桂 小南(2代目)
カツラ コナン

昭和・平成期の落語家



生年
大正9(1920)年1月2日

没年
平成8(1996)年5月4日

出身地
京都府北桑田郡京北町

本名
谷田 金次郎

別名
前名=山遊亭 金太郎(サンユウテイ キンタロウ)

主な受賞名〔年〕
芸術祭奨励賞〔昭和43年〕,芸術祭大賞〔昭和44年〕,芸術選奨文部大臣賞(第39回・昭63年度)〔平成1年〕,紫綬褒章〔平成2年〕

経歴
呉服店の丁稚を経て、昭和14年3代目金馬に入門、金太郎を名乗る。33年2代目桂小南を襲名。生まれの京都なまりと奉公先の近江商人が経営する日本橋の呉服屋で覚えた江州弁と江戸弁のなまりを克服するため上方落語を勉強、小南落語として定着した。また子供寄席と称し、小学校低学年を対象とした地方公演も10年来に及び、幅広い人気があった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「桂小南」の解説

桂小南(2代) かつら-こなん

1920-1996 昭和-平成時代の落語家。
大正9年1月2日生まれ。昭和14年3代三遊亭金馬に入門,初名は山遊亭金太郎。26年ごろ桂小文治門にうつり,33年真打となり,2代小南を襲名。上方噺を東京風にアレンジし小南落語としたしまれた。平成8年5月4日死去。76歳。京都出身。本名は谷田金次郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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