能楽笛方流儀の一つ。能楽協会には40名弱の役者が登録され,一噌(いつそう)流と勢力を二分している。芸系は関西と関東系にほぼ分けられるが,これは,江戸時代に地方諸藩の御抱えとして独立した家がおこり,家ごとに譜や指遣いに特徴をもっていたためで,それが今日にも大きく影響している。宗家は観世流の座付(所属)であったが明治以後絶え,現在はシテ方観世流宗家の預りになっている。森田流は一噌流ほど強く息を吹きこまず柔らかく吹く。ことに関西系は,さし指や添え指を多用した装飾的音色の変化に特徴がある。神楽(かぐら)の地が他流より一クサリ短いといった細かい点以外は,藤田流,春日(しゆんにち)流に近い音楽構造をもっている。黄鐘(おうしき)の指を他流より1穴低くとるが,これは明治以降のことらしい。この流儀を千野(ちの)流,玄笛(げんてき)流ともいうのは,檜垣本(ひがいもと)彦兵衛-千野与一左衛門-牛尾玄笛-流祖森田庄兵衛(1597-1632)という芸系によるためである。
執筆者:高桑 いづみ
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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