一噌流(読み)いっそうりゅう

デジタル大辞泉の解説

いっそう‐りゅう〔イツサウリウ〕【一×噌流】

能の笛方の流派の一。室町末期の中村七郎左衛門を流祖とする。その子(弟子ともいわれる)、又三郎が一噌似斎と称し、それが流名となった。

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世界大百科事典 第2版の解説

いっそうりゅう【一噌流】

能楽笛方の流儀の一つ。現宗家は14世一噌庸二。能楽協会には10名ほどの役者が登録され,東京と福岡を中心に活躍している。重要無形文化財各個指定(人間国宝)の藤田大五郎を頂点に芸風が統一され,息の音を混ぜず,装飾音も少なめに,いわゆる〈竹を割ったように〉力強く吹く。中ノ舞,序ノ舞,真ノ序ノ舞といった舞で地にシオリを入れて吹くほか,《猩々乱(しようじようみだれ)》の地に長短2種類ないこと,神楽や楽という舞も森田流藤田流と地の順序が入れ違っていることなど,音楽上この2流と対立していることが多い。

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大辞林 第三版の解説

いっそうりゅう【一噌流】

能楽の笛方三流派の一。安土桃山時代に中村一噌(1522~1600)が始めた。

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世界大百科事典内の一噌流の言及

【呂中干】より

…細部の違いはあるが,〈序ノ舞〉〈真ノ序ノ舞〉〈中ノ舞〉〈天女ノ舞〉〈早舞(はやまい)〉〈男舞〉〈神舞〉〈急ノ舞〉〈破ノ舞〉など多くの舞事(まいごと)に用いられる。表に,一噌(いつそう)流の〈中ノ舞〉の〈呂中干ノ地〉を唱歌(しようが)で示す。【松本 雍】。…

※「一噌流」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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