植物色素(読み)しょくぶつしきそ(英語表記)plant pigment

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

植物色素
しょくぶつしきそ
plant pigment

植物体に見出される色素。水溶性と油溶性の色素群に大別できる。前者には,陸上緑色植物のものとして,液胞などに溶けて存在し,赤,青,紫,紫黒色などの花色や果実の色を表わしているアントシアン系の色素群,および植物のほとんど全組織に存在し黄ないし橙色を表わすフラボノイド系の色素群がある。藻類のものとして,水溶性のフィコビリン系の色素,たとえば紅藻のフィコエリトリン (紅色) ,藍藻のフィコシアニン (青色) などが葉緑体中に存在し,クロロフィルの働きを助けている。油溶性色素には,緑色のクロロフィル (a,b,c) をはじめ,おもにクロロフィルと共存するカロテノイドがある。カロテン (赤色) ,キサントフィル (黄) ,フコキサンチン (赤褐色) などがその代表的なもので,光合成の際に光エネルギーの捕捉で,クロロフィルの働きを補っている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

植物色素
しょくぶつしきそ

植物の色の発現に寄与する色素をいう。おもなものはクロロフィル、カロチノイド、フラボノイドの3群の色素であるが、特定の植物群にはベタレイン、キノン類の色素が含まれる。[吉田精一]

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