楽節(読み)がくせつ(英語表記)Satz ドイツ語

日本大百科全書(ニッポニカ)「楽節」の解説

楽節
がくせつ
Satz ドイツ語
sentence 英語

音楽用語音楽形式においてまとまりのある最小単位を動機といい、多くの場合、この動機が二つ組み合わされて小楽節楽句)がつくられ、さらに二つの小楽節で大楽節(楽)が形成される。普通、動機は2小節でできており、したがって小楽節は4小節、大楽節は8小節となることがもっとも多い。二つの小楽節が連なって大楽節となったとき、前の小楽節は前楽節、後の小楽節は後楽節といわれる。前楽節の終止は半終止か不完全終止、後楽節の終止は完全終止となり、大楽節はそれ自身で完結性をもつ。なお楽節は、こういった楽式に関する用語としてだけでなく、「四声楽節」「多声楽節」などのように、作曲様式を示す用語としても使われることがある。

[黒坂俊昭]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「楽節」の解説

楽節
がくせつ
phrase

音楽用語。楽式構造上,完結性をもつ最小単位の小節群で,旋律あるいは主題基礎をつくる。一般的に,8小節から成るものを大楽節と呼び,大楽節は前後4小節ずつの小楽節に分割され,それぞれ前楽節,後楽節といわれる。

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デジタル大辞泉「楽節」の解説

がく‐せつ【楽節】

楽曲構成の基礎をなす、まとまりのある小節群。通常、8または4小節からなる。

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精選版 日本国語大辞典「楽節」の解説

がく‐せつ【楽節】

〘名〙 楽曲でひとつのまとまった楽想を表現する単位。〔音楽字典(1909)〕

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世界大百科事典内の楽節の言及

【楽式】より

… 楽式を説明する理論を楽式論という。これは特に,比較的均整のとれた規則的な楽節構造をもった古典派以後の音楽を対象とする。楽式には基礎楽式と応用楽式があるが,その区別は必ずしも明確でない。…

【段】より

…(1)雅楽では,近代では,1曲を章・節・段と細分したときの最小単位に用いる。これは文章の細目用語の応用で,楽章・楽節・楽段とも用い,そのまま洋楽のmovement,phrase,periodの訳語にも用いる。ただし楽段という訳語の用い方は場合によって一定していない。…

※「楽節」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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