デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「榊山小四郎」の解説
榊山小四郎(2代) さかきやま-こしろう
元禄(げんろく)10年生まれ。6歳で初代榊山小四郎の養子となる。宝永5年養父から座本をゆずられ,京坂で活躍。延享4年京都布袋屋(ほていや)座で2代小四郎を襲名。京都立役(たちやく)の重鎮となる。実事を得意とした。明和5年1月9日死去。72歳。本姓は寺坂。前名は榊山四郎太郎(初代)。後名は榊山鷺助。俳名は仙声。
榊山小四郎(3代) さかきやま-こしろう
享保(きょうほう)9年生まれ。2代榊山小四郎の長男。元文4年大坂芳沢座で初舞台。2代榊山四郎太郎をへて,明和3年京都布袋屋(ほていや)座で3代小四郎を襲名。女方として世話物をよくしたが,晩年は立役(たちやく)となる。明和4年7月2日死去。44歳。初名は榊山千太郎。前名は榊山十太郎(初代)。俳名は仙芝。
榊山小四郎(4代) さかきやま-こしろう
元文5年生まれ。2代榊山小四郎の次男。寛保(かんぽう)元年子役として初舞台。のち立役(たちやく)となり,明和3年京都布袋屋(ほていや)座で3代榊山四郎太郎を襲名,翌年兄3代小四郎の跡をついで4代となる。明和5年3月7日死去。29歳。初名は榊山新太郎。前名は榊山十太郎(2代),榊山八十二。俳名は仙山。
榊山小四郎(初代) さかきやま-こしろう
寛文11年生まれ。元禄(げんろく)6年大坂で初舞台。宝永3年京都亀屋座の座本をつとめた。養子に座本をゆずったのちも京坂の舞台を中心に活躍。和事,実事をよくし,音曲にも通じた。延享4年6月15日死去。77歳。本姓は高橋。初名は榊原尾上。前名は榊原平四郎。俳名は繁山。