出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
北海道東部を走る北海道旅客鉄道の線路名称。東釧路(ひがしくしろ)―網走(あばしり)間166.2キロメートル、全線単線、非電化。釧路平野および釧路川流域より川湯付近で分水界を越え、オホーツク海側斜面の斜里(しゃり)川流域、斜里平野を経て網走に至る道東地方の南北縦断線であるが、幹線鉄道としての機能は低い。阿寒摩周(あかんましゅう)や釧路湿原などの国立公園があり、また弟子屈(てしかが)、川湯などの温泉が沿線にある。列車は東釧路から根室(ねむろ)本線に乗り入れて釧路に発着する。当初は釧路側を釧網線、網走側を網走本線の名称で、1924年(大正13)以降逐次開業したが、1931年(昭和6)川湯(現、川湯温泉)―札鶴(さっつる)(現、札弦(さっつる))間の開業で両線が連絡し、東釧路―網走間を釧網線とした。1936年釧網本線となる。1987年、日本国有鉄道の分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道(JR北海道)に所属。
[青木栄一・青木 亮 2018年5月21日]
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