横山河岸(読み)よこやまかし

日本歴史地名大系 「横山河岸」の解説

横山河岸
よこやまかし

[現在地名]大石田町横山

最上川左岸にあり、同川最大の河岸大石田の対岸に位置する。上流寺津てらづ河岸(現天童市)より一九里、下流清水しみず河岸(現最上郡大蔵村)へは一三里(「最上川船方規矩」佐藤文書)。古くからの河岸ではなかったが、新庄藩領谷地やち郷方面の物資を扱う船着場として近世中期以降急速に発展。谷地郷一八ヵ村(一万七千石余)年貢米の川下げ場、また谷地方面に通じる村山西部むらやませいぶ街道起点として商荷の取扱面でも重要であった。

享保八年(一七二三)従来の大石田河岸の最上川船差配独占が廃止されると、寺津、本楯もとだて(現寒河江市)とともに新河岸として認められ、翌九年川船会所が置かれ、船改が行われた(「最上川船差配転変之姿」二藤部文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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