横山遺跡(読み)よこやまいせき

日本歴史地名大系 「横山遺跡」の解説

横山遺跡
よこやまいせき

[現在地名]小山町竹之下

富士山東麓の裾野箱根はこね外輪山の裾部が接するその先端近くにある古墳律令時代の集落跡。丘陵は北を馬伏まぶせ川、南を鮎沢あゆざわ川で深く刻まれ、全体に緩い起伏に富む。付近には足柄あしがら路にかかわる律令時代遺跡が多く、当遺跡でも昭和三五年(一九六〇)に発掘調査があり、隣接する上横山かみよこやま遺跡では昭和五五年の調査で奈良期前半の竪穴住居跡・掘立柱建物跡・柵列等が明らかになっている。昭和五八年の調査で、古墳時代後期から律令時代平安期に及ぶ竪穴住居跡九二基・掘立柱建物跡五八棟・柵列などが発見された。主力は七世紀中葉から八世紀前半までで、中央部に柵で囲まれた掘立柱建物跡群とその周辺に広がる竪穴住居跡群(上横山遺跡の遺構群はこの拡張)となる。


横山遺跡
よこやまいせき

[現在地名]新居浜市中萩町

新居平野の西南部大永だいえい山北斜面にあたる標高六〇―七〇メートルの間に位置する。いまはわずかに傾斜面のある平地化しているが、丘陵南斜面は日当りよく眺望も十分で、ここには数基の古墳があり、その壊廃二、三基を合わせて一つに復元した。

とくに中萩中学校の北側の高みの部分から平形銅剣二口あるいは三口が出土した。そのうちの一つは現在関西大学に移管されている。


横山遺跡
よこやまいせき

[現在地名]長岡市桂町 横山

東山丘陵の縁辺水田地帯に突出する島状の独立丘上に立地。水田との比高約五メートルの東側斜面に遺物散布がみられ、土取工事の際に遺物が採集されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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