改訂新版 世界大百科事典 「横手山」の意味・わかりやすい解説
横手山 (よこてやま)
長野県下高井郡山ノ内町と群馬県吾妻(あがつま)郡中之条町の旧六合(くに)村との境にある火山。標高2307m。志賀高原の最高峰でその南東端に位置し,山頂からは南の草津白根山,浅間山ほか四周の山々の眺望が雄大で,冬季には樹氷もみられる。安山岩からなる山で,山体の北と南側は急斜面,東と北西側は緩斜面をなす。第2次大戦後,志賀高原の観光開発が進んで以来その一中心として有名になった。北西側にスキー場が開かれて熊ノ湯から山頂付近までリフトが通じ,南東の渋峠(2172m)を経て草津,万座方面へハイキングやスキーツアーもできる。山ノ内町上林(かんばやし)から熊ノ湯,横手山西斜面,渋峠を経て草津へぬける志賀草津道路(冬季閉鎖)が1970年開通した。
執筆者:市川 健夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報