横隔膜けいれん(読み)おうかくまくけいれん(その他表記)spasm of the diaphragm

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「横隔膜けいれん」の意味・わかりやすい解説

横隔膜けいれん
おうかくまくけいれん
spasm of the diaphragm

横隔膜が強直性または間代性のけいれんを起す状態。 (1) 強直性横隔膜けいれん きわめてまれであるが,破傷風の際にはしばしばみられる。横隔膜麻痺と同様に危険である。クロロホルム,モルヒネ注射を行う。 (2) 間代性横隔膜けいれん しゃっくり (吃逆) のこと。多くは無害だが,頑固なときには苦痛が大きい。中枢または末梢神経疾患,横隔膜の直接刺激,腹膜,消化器,肝臓胆道生殖器などの疾患で起るほか,ヒステリーの症状として現れることもある。原因疾患を治療し,重症の場合は鎮静剤,麻酔薬を使用する。驚かす,息をこらえる,氷水を飲ませるなどの方法も,効果的なことがある。

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家庭医学館 「横隔膜けいれん」の解説

おうかくまくけいれんしゃっくり【横隔膜けいれん(しゃっくり) Hiccup】

[どんな病気か]
 横隔膜が周期的にけいれんするのが、しゃっくり(横隔膜けいれん)です。
 横隔膜がけいれんすると、肺に空気が急に出たり入ったりするので、「ひくっ」という特有な音が出ます。
[治療]
 ふつうは、深呼吸をくり返したり、息をこらえたり、冷たい水を飲む、などの処置でよくなることが多いのですが、てんかん腹膜炎(ふくまくえん)、尿毒症(にょうどくしょう)、がんなどの病気にかかっている人におこったときは治りにくいことがあるため、医師手当が必要です。

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