橋津古墳群(読み)はしづこふんぐん

国指定史跡ガイドの解説

はしづこふんぐん【橋津古墳群】


鳥取県東伯郡湯梨浜町橋津にある古墳群。日本海と東郷湖の間に位置する標高107mの馬ノ山の丘陵上に、前方後円墳5基と円墳19基が築造されており、馬ノ山古墳群とも呼ばれる。5基の前方後円墳のうち最大のものは4号墳で、全長約100mに及ぶ。この古墳は古墳時代前期(4世紀中ごろ)に築かれたもので、封土は赤土が盛られ、表面には板状のヘギ石を敷き詰め、円筒埴輪(はにわ)が取り囲んでいた。内部には竪穴(たてあな)式石室をはじめ、円筒埴輪棺や箱式棺などの埋葬施設があった。竪穴式石室からは三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)、車輪石、石釧(いしくしろ)、翡翠の勾玉(まがたま)や碧玉(へきぎょく)の管玉(くだたま)などの副葬品が多数出土し、2号墳とともに、東伯耆(ひがしほうき)最初期の前方後円墳と考えられている。東郷湖湖畔の丘陵地にはこの古墳だけでなく、北山古墳や狐塚(きつねづか)古墳など大規模古墳が存在し、この地方に君臨した豪族の存在をうかがわせている。1957年(昭和32)に国の史跡に指定された。JR山陰本線倉吉駅から日ノ丸バス「ハワイ海水浴場口」下車、徒歩約10分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

世界大百科事典内の橋津古墳群の言及

【馬山古墳群】より

…鳥取県東伯郡羽合(はわい)町橋津の馬山丘陵上にある古墳群。橋津古墳群ともいい,前方後円墳5基,円墳17基からなる。1957年史跡指定。…

※「橋津古墳群」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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