笠の一種。網代笠(あじろがさ)ともよばれ、ヒノキ、スギ、マツ、イチイなどの経木(きょうぎ)を材料とし、網代に組んでつくった笠。古くは大和(やまと)国(奈良県)大峰(おおみね)の修験者(しゅげんじゃ)がもっぱら用いたので、行者(ぎょうじゃ)笠ともいわれた。その形はほぼ円錐(えんすい)形で、大きさは直径40センチメートル前後、高さ14センチメートルで、内部に台輪(だいわ)、笠当(かさあて)などを装置してかぶった。その分布は、近畿・中部地方を中心として四国・中国の一部、また関東の山間部に及び、日よけとして軽快であるうえに雨よけにもなるので、農山村の男子が農作業に晴雨兼用で近年まで着用していた。
[宮本瑞夫]
…江戸時代に入ると,形,材質の違いから,また身分,職業,用途によってさまざまな種類の笠が生まれ,武士はもとより町人,農民など男女を問わず広く用いられた。材料から藺笠,菅笠,竹笠,檜(ひ)笠,藤笠などと呼ばれ,製作上からは編笠,縫笠,組笠,網代(あじろ)笠,塗笠,張笠,綾藺笠などがあった。形の上から平笠,尖(とがり)笠,褄折(つまおり)笠,桔梗(ききよう)笠などがあり,用途上から雨笠,陽笠,祭りや踊りに用いる花笠,戦陣で下級武士のかぶった陣笠や騎射に用いた騎射笠などと呼ばれるものがあった。…
※「檜笠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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