正保日本図(読み)しょうほうにほんず

百科事典マイペディア 「正保日本図」の意味・わかりやすい解説

正保日本図【しょうほうにほんず】

江戸幕府が正保年間に作成した日本地図。1644年(正保1年)諸侯に命じて上呈させた〈正保国絵図〉をもと編纂(へんさん)されたもの。当時としては正確なもので,縮尺は図上2分または4分が1里に相当前者が現存する。日本全体の正しい平面形,河川湖沼街道航路城下町,村,駅,港,里数などを記入している。同じ時に松前藩主から上呈された〈正保蝦夷(えぞ)図〉には北海道のほか樺太,千島なども含まれていた。
→関連項目古地図

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「正保日本図」の意味・わかりやすい解説

正保日本図
しょうほにほんず

江戸幕府が正保年間 (1644~48) に兵学者北条氏長に命じて作成した日本全図。縮尺約 43万分の1。国土形状は今日の地図に比べても,かなり正確になっていた。この地図のもととなったのは,正保1 (44) 年諸大名に命じて作成させた郷村高帳および国郡諸城の図 (正保国絵図) で,当時としては非常に正確なものであった。城下町,宿駅,街道,港など詳細に記入し,さらに街道の1里ごとに点を付して距離を示すなどの工夫が施されている。 (→国絵図 )  

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