デジタル大辞泉
「相当」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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そう‐とうサウタウ【相当】
- [ 1 ] 〘 名詞 〙 ( 形動 )
- ① ( ━する ) 資格、性質、時期、数量などが合致すること。対応すること。また、そのさま。
- [初出の実例]「凡任二両官以上一、一為レ正。〈謂、官位相当者為レ正。若皆不二相当一者、以二一高者一為レ正。〉」(出典:令義解(833)選叙)
- 「四気おりおり、日夜・朝暮、貴賤群集の他少、広座・少座の当気によりて、芸人(げいじん)の時機音、時の調子の五音、相当せずは、当気和合あるべからず」(出典:拾玉得花(1428))
- [その他の文献]〔周礼注‐天官〕
- ② ( ━する ) ある物事の程度や状態が、他とつりあうこと。ふさわしいこと。また、そのさま。相応。
- [初出の実例]「臏辟は五百三十三率ではあるまいぞ。三百率が相当ぢゃぞ」(出典:史記抄(1477)三)
- 「俺が内に居れば、家賃から米代木代、そうとうに銭をやらにゃ掛ける者がない」(出典:歌舞伎・韓人漢文手管始(唐人殺し)(1789)三幕)
- [その他の文献]〔漢書‐武帝紀注〕
- ③ 程度・度合がかなりであること。はなはだしいこと。また、そのさま。
- [初出の実例]「各自の労を劬ふ為に相当な饗応が行はれる」(出典:土(1910)〈長塚節〉一四)
- 「相当に立派な机や椅子が運び込まれて」(出典:冬の宿(1936)〈阿部知二〉三)
- [ 2 ] 〘 副詞 〙 ものごとの程度が普通よりはなはだしい様子を表わす語。かなり。随分。
- [初出の実例]「古いが、もとは相当ものが良かったらしい外套」(出典:渦巻ける烏の群(1928)〈黒島伝治〉四)
- 「相当飲んで居ったので」(出典:糞尿譚(1937)〈火野葦平〉)
あい‐とうあひタウ【相当】
- 〘 名詞 〙
- ① いっしょに当番になること。また、その人。当番相手。当番仲間。
- [初出の実例]「身共一人にてもござらぬ、あひとうが御ざる程に、あれへまいって談合いたさうと存る」(出典:虎明本狂言・連歌盗人(室町末‐近世初))
- ② 相当分。見合う分。
- [初出の実例]「彼用途仁相当程可レ被レ取二見合高質物一者也」(出典:菅浦文書‐嘉元三年(1305)二月一二日・菅浦村人等連署借状)
- ③ 相手になること。
- [初出の実例]「即追其内一人搦取之処、為二相当一、其方領内商人田中方へ召籠段、言語道断次第候」(出典:朽木文書‐(天文一二年)(1543)一〇月一六日・六角定頼書状)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「相当」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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