母神像(読み)ボシンゾウ

デジタル大辞泉 「母神像」の意味・読み・例文・類語

ぼしん‐ぞう〔‐ザウ〕【母神像】

物を生み出す神として、出産能力をもつ女性をかたどった像。

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精選版 日本国語大辞典 「母神像」の意味・読み・例文・類語

ぼしん‐ぞう‥ザウ【母神像】

  1. 〘 名詞 〙 女性をかたどった像。出産力や生産力への崇拝から生まれたもの。女神像とも。

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百科事典マイペディア 「母神像」の意味・わかりやすい解説

母神像【ぼしんぞう】

先史時代に,崇拝や儀礼に用いられた女性像。乳房や臀(でん)部の誇張が特徴で,妊婦をかたどって腹部を強調したものも多い。後期旧石器時代のオーリニャック文化期にヨーロッパからシベリアにかけて出現,手足を極端に矮小(わいしょう)化した像も作られた。〈ウィレンドルフビーナス〉はその一例である。これらは種族繁栄や狩猟対象物の増殖の祈願に用いられたと考えられる。新石器時代農耕の発生とともに増殖の母神は大地と結び付けられ,大地母神に発展,アッシリアの豊穣神アスタルテなどを生んだ。日本の縄文(じょうもん)時代の土偶にも母神像と思われるものがある。

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