狂言の曲名。女狂言。このあたりの者が、ひとり息子が成人したので名をつけてもらおうと、富貴な老尼(シテ)を訪ねる。尼は、代々太郎を添えると聞き、自分の住居を人々がお庵(あん)とよぶのにちなんで「庵太郎(あんだろう)」とつけ、また名乗(なのり)も望まれると、これには貞とつけるというので、自分の通称の比丘尼から「比丘貞」と決めて、祝儀として米や金子(きんす)を贈る。さて酒宴になり、庵太郎が舞ったあと、尼も親子にぜひにと所望され、「鎌倉の女郎(じょうろう)」を舞い、人にいうなと恥ずかしがるが、望まれるままにさらに祝言の舞を舞い納めて終わる。老尼の舞が見どころで、高い品格を保ちながら洒脱(しゃだつ)さと老女の色気とを表現するのが至難で、若年では演じられない秘曲とされる。
[小林 責]
ノーベルがスウェーデンアカデミーに寄付した遺産を基金とする世界的な賞。1901年以降行われ、毎年、物理学・化学・生理学および医学・文学・平和・経済学の6部門において、顕著な功績のあった人に授与される。...