日本大百科全書(ニッポニカ) 「水曜会」の意味・わかりやすい解説
水曜会(産銅業カルテル団体)
すいようかい
大正・昭和期の産銅業のカルテル団体。1920年(大正9)の恐慌により結成されたカルテル団体日本産銅組合の後を受けて、1921年5月に久原(くはら)鉱業(のち日本鉱業)、古河(ふるかわ)鉱業、藤田鉱業(のち藤田組)、三菱(みつびし)鉱業により結成された。1931年(昭和6)住友別子(べっし)銅山が参加して銅カルテルとして確立。結成後、銅関税の引上げに成功し、生産制限や電気銅の価格決定を行ったが、1938年この会を母胎として日本銅統制組合が結成され、翌年価格等統制令施行により銅価決定が国家統制されるに及び、事実上解消した。
[吉見義明]