水準原点(読み)すいじゅんげんてん(英語表記)datum of leveling

精選版 日本国語大辞典 「水準原点」の意味・読み・例文・類語

すいじゅん‐げんてん【水準原点】

〘名〙 高さの測量基準点日本では、東京都千代田区永田町の国会議事堂北側、尾崎記念公園内にある。東京湾中等潮位面(ちょういめん)から二四・四一四〇メートルの高さである。

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デジタル大辞泉 「水準原点」の意味・読み・例文・類語

すいじゅん‐げんてん【水準原点】

水準測量の高さの基準になっている水準点。→日本水準原点

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「水準原点」の意味・わかりやすい解説

水準原点
すいじゅんげんてん
datum of leveling

水準測量の高さの基準となる点。高さの基準面としては,指定した地点のある期間における平均海面を用いる。実際上は,そのようにして求めた平均海面と結びつけて定めた高さを,硬い地盤の地上標識を設けて水準原点とする。日本の水準原点は,東京都千代田区永田町(→三宅坂)の国会前庭北地区内の憲政記念館構内にあり,1891年につくられた原点標石の水晶板の零分画線の中点である。平均海面からの高さは,東京湾霊岸島での 1873~79年の潮位観測値の平均を東京湾平均海面として 24.5000mとしたが,1923年の関東大震災地殻変動により測量し直して,24.4140mと定められ,さらに 2011年の東北地方太平洋沖地震の影響により,2011年10月21日から 24.3900mに改められた。水準原点は地形図を作成する際の高さの基準となり,水準原点の高さに基づく地点の高さを標高 elevationまたは海抜 height above the sea levelという。南西諸島や南方諸島のように本州から遠く海を隔てた離島では,そこでの平均海面を設けて高さの基準にしている。これらの高さの基準については地形図ごとに説明注記が記載されている。

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