水準点(読み)すいじゅんてん(英語表記)bench mark

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

水準点
すいじゅんてん
bench mark

ベンチマーク。 BMと略記する。直接水準測量標高を求めた点で,土地の高さを測量するときの基準となる。測定点には永久標識を設ける。日本の場合は,上面に小半球状の凸部をもつ柱状の花崗岩か頭部に金属標を埋設したコンクリートブロックを地中に埋めて水準標石とする。おもな国道,県道に沿って約 2kmおきに設置されている。水準測量によって決定された標石面 (普通は上面) の高さの精度は±0.8mm程度である。一等水準点は全国をおおい,約1万 7700点あり (1982) ,水準路線の延長は約2万 kmである。水準点チェックのために,全国各地に 23ヵ所の検潮所があり,水準測量による値とその場所での平均海面との比較が行われている。定期的な水準測量によって水準点の高さの変動を調べ,地盤の変動や地殻の上下の活動を知ることができる。

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百科事典マイペディアの解説

水準点【すいじゅんてん】

ベンチマークbench mark。全国的な水準測量のための基準測点としてその標高が精密に求められている点。国土地理院によって設けられ,標識は普通,花コウ岩またはコンクリートでつくって地中に埋設し,その頭部の高さを決定する。東京都千代田区永田町1丁目1番地にある日本水準原点を基準として一等,二等,三等の等級があり,一等水準点は水準原点から出発して全国の国道・都道府県道沿い2kmごとに全国で約2万点埋設されており,その高さがcmの単位まで決めてある。離島など水準原点に準拠することが困難な場合は独自の水準原点が定められる。

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世界大百科事典 第2版の解説

すいじゅんてん【水準点 bench mark】

高さの基準点として,その標高(ジオイドからの高さ)が直接水準測量によって定められた点。水準点は,地形図の作成や各種土木測量に必要な高さの基準点としての役割を果たしている。また,水準点間の比高を繰返し測定することにより,水準点が設置されている地域の土地の上下変動を知ることができ,地盤沈下調査や地震予知にも利用されている。水準点は長期間にわたって高さの基準点としての役割を果たすため,できるだけ地盤堅固な場所を選んで設置されている。

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大辞林 第三版の解説

すいじゅんてん【水準点】

地形や構造物などの高さを測定する基準として設けた標識。水準原点からの高さを記したもの。主要国道に2キロメートルおきに埋められている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

水準点
すいじゅんてん
bench mark

水準測量により標高の求められた点。一等および二等水準測量で求められた点は、それぞれ一等および二等水準点といい、花崗岩(かこうがん)製の水準標石が埋設されている。二等水準点や各地方自治体などが設置した水準点などでは金属標が埋設されていることもある。[尾崎幸男]

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精選版 日本国語大辞典の解説

すいじゅん‐てん【水準点】

〘名〙 水準測量によって測られたその土地の標高を示す標識。その地点には国道・県道沿いに約二キロメートルごとに花崗岩(かこうがん)の水準標石が埋められている。一等と二等の水準点があり、一等の方が精度は高い。〔陸地測量標条例(明治二三年)(1890)〕

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