水野寅次郎(読み)ミズノ トラジロウ

新訂 政治家人名事典 明治~昭和 「水野寅次郎」の解説

水野 寅次郎
ミズノ トラジロウ


肩書
立憲帝政党領袖

生年月日
安政1年(1854年)

出身地
土佐国(高知県)

経歴
板垣退助の立志社に入ったが、明治10年西南の役に参加しようとして捕まった。その後板垣と意見が合わず「共行社」を組織。15年東洋新報社長となり、福地源一郎、丸山作楽の3人で立憲帝政党結成東京曙新聞を買収し、その主張を宣伝した。16年解党、内閣書記官となり、29年奈良県知事。32年帰郷。38年日露戦争終結に非講和を唱え県民大会を開いた。

没年月日
明治42年6月

出典 日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典 明治~昭和」(2003年刊)新訂 政治家人名事典 明治~昭和について 情報

20世紀日本人名事典 「水野寅次郎」の解説

水野 寅次郎
ミズノ トラジロウ

明治期の政治家 立憲帝政党の領袖。



生年
安政1年(1855年)

没年
明治42(1909)年6月

出身地
土佐国(高知県)

経歴
板垣退助の立志社に入ったが、明治10年西南の役に参加しようとして捕まった。その後板垣と意見が合わず「共行社」を組織。15年東洋新報社長となり、福地源一郎、丸山作楽の3人で立憲帝政党を結成、東京曙新聞を買収し、その主張を宣伝した。16年解党、内閣書記官となり、29年奈良県知事。32年帰郷。38年日露戦争終結に非講和を唱え県民大会を開いた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「水野寅次郎」の解説

水野寅次郎 みずの-とらじろう

1854-1909 明治時代の政治家。
嘉永(かえい)7年8月8日生まれ。土佐立志社を離脱し,政治結社共行社を主宰。明治15年福地桜痴(おうち),丸山作楽(さくら)と帝政党を結成,「東洋新報」を機関紙とした。政府を擁護し民権派に対抗したが,翌年解党。29年奈良県知事。明治42年6月死去。56歳。土佐(高知県)出身

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の水野寅次郎の言及

【帝政党】より

…立憲帝政党が正式名。1882年3月,政府当局の意をうけて《東京日日新聞》の福地桜痴(源一郎),《明治日報》の丸山作楽,《東洋新報》の水野寅次郎を中心に結成された。福地起草の綱領では,国体の保守,国権の拡張,漸進主義を唱え,国会開設の詔の遵守,欽定憲法主義,天皇主権説,二院制,制限選挙制,天皇の国会議決不認可権などを主張,反民権主義に立った。…

※「水野寅次郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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