永代経(読み)エイタイギョウ

デジタル大辞泉 「永代経」の意味・読み・例文・類語

えいたい‐ぎょう〔‐ギヤウ〕【永代経】

死者のために、寺が永久的に継続して命日彼岸などに行う読経どきょう。特に真宗でいう。永代読経

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精選版 日本国語大辞典 「永代経」の意味・読み・例文・類語

えいたい‐ぎょう‥ギャウ【永代経】

  1. 〘 名詞 〙えいたいどきょう(永代読経)
    1. [初出の実例]「今時永代経と称して、檀越より若干の銭財を出すれば、僧侶これを常住に納めて、忌日事に読経すること、差降種々なれども、大途は同じ。是諸宗一統の事と見ゆ」(出典:考信録(1774)二)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「永代経」の意味・わかりやすい解説

永代経
えいたいきょう

永代読経(どきょう)の略。菩提寺(ぼだいじ)や本山などが、檀家(だんか)や信徒の依頼により、永代にわたって死亡者の毎年の祥月命日(しょうつきめいにち)や毎月の命日に供養(くよう)の読経を行うこと。この依頼の際には、永代経料が納められ、永代経の帳簿に記録されて、命日のたびに読経が行われる。また、総永代経といって、春秋の彼岸(ひがん)に、永代経料の納められた死亡者のための読経が行われるものもある。なお、宗派によっては永代経とほぼ同じ意味で、祠堂(しどう)永代経、祠堂経などといわれる。

[廣瀬良弘]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「永代経」の意味・わかりやすい解説

永代経
えいたいきょう

仏教用語。死者の冥福を祈るために,毎月の忌日や彼岸などのたびに永久に読経すること。永代読経ともいう。

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