六訂版 家庭医学大全科 「汗がひどい」の解説
汗がひどい
あせがひどい
Excessive sweating
(お年寄りの病気)
疑われる病気
まず朝・夕の体温を測ります。体温が上昇している時には「急に高熱が出た」「微熱が続く」を参照してください。
熱がそれほどでもなく汗がひどい時には、本人の具合が悪そうかどうかをみます。息が苦しそうだったり呼びかけても反応が悪い時には、すぐ病院を受診してください。
糖尿病で内服薬かインスリン注射を使っている人では、まず低血糖を疑います。砂糖かブドウ糖を10g摂取して様子をみてください。よくなるようでしたら早めに食事をします。低血糖を繰り返すようなら、すぐかかりつけ医を受診してください。
心臓の具合がかなり悪い時にも汗をかきます。この場合は、まず病院への受診が必要です。
呼びかけて反応が悪い時でも、
脳貧血を疑ったら、まず体を横にして、衣類(とくに首まわり)を緩めてください。しばらくすると意識が回復するので、問題がなさそうだったら、そのまま様子をみてください。
家庭での対処のしかた
熱もなく、具合もそれほど悪くなければ、まず1週間程度様子をみます。
汗をかかなくなれば、問題はありません。汗が続くようなら、甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)などの病気が考えられるので、一度病院を受診して診察を受けてください。
汗がひどく、息が苦しそうだったり、呼びかけても反応が悪い時には、すぐ病院を受診してください。
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報