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沙汀 さてい Sha-ting

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

沙汀
さてい
Sha-ting

[生]光緒30(1904).12.19. 四川,安
[没]1992.12.14. 四川,成都
中国の小説家。本名は楊朝煕。魯迅の左翼作家連盟で指導を受け,地方色豊かな作品集『土餅』 (1936) を出し,抗日戦争中に四川の農村を題材とした代表作『淘金記』 (1943) を発表。戦後も『困獣記』 (1945) ,『還郷記』 (1948) などで農村を描き続けた。

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百科事典マイペディアの解説

沙汀【さてい】

中国の作家。四川省の生れ。1930年代に艾蕪(がいぶ)とともに上海文壇に登場,地方色の濃い作風で注目された。短編《航線》や長編《淘金記》《困獣記》《還郷記》等,おもに四川を舞台とした作品を書いている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

沙汀
さてい / シャーティン
(1904―1992)

中国の小説家。本名は楊朝煕(ヤンチャオシー)、四川(しせん/スーチョワン)省安昌鎮(アンチャンチェン)の人。1926年四川省立第一師範卒業。29年上海(シャンハイ)へ出て艾蕪(がいぶ/アイウー)とともに創作を開始、32年中国左翼作家連盟に加入、短編集『航線』(1932)、『土餅(どべい)』(1936)、『苦難』(1937)など農民の苦難や土地革命を描いた作品で知られる。抗戦期は成都(せいと/チョントゥー)で協進中学の教師をしながら救亡工作に従事、のち何其芳(かきほう/ホーチーファン)らと延安(えんあん/イエンアン)に行き、魯迅(ろじん)芸術学院で教え、『随軍散記(ずいぐんさんき)』(1940)を書く。40年重慶(じゅうけい/チョンチン)で文芸工作に従事、散文集『敵後瑣記』を発表。皖南(かんなん)事件(1941)後、故郷に避難して創作に専心し、長編『淘金記(とうきんき)』(1943)、『困獣記(こんじゅうき)』(1945)、『還郷記(かんきょうき)』(1948)のほか多くの中短編を書く。解放後も短編集『医師』(1951)、『辺疆(へんきょう)戦士』(1953)、『過渡』(1959)、『沙汀選集』(1959)、『祖父の物語』(1963)などがある。社会科学院文学研究所所長を務めた。[伊藤敬一]

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