デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「沢村音右衛門」の解説
沢村音右衛門(初代) さわむら-おとえもん
貞享(じょうきょう)4年生まれ。初代沢村小伝次の門人。宝永7年京都の夷屋(えびすや)座で立役(たちやく)をつとめる。享保(きょうほう)12年大坂で座本となる。敵役,実悪もかね,実事にすぐれた。寛保(かんぽう)元年11月4/7日死去。55歳。俳名は柳実。
沢村音右衛門(2代) さわむら-おとえもん
初代沢村宗十郎の弟子。享保(きょうほう)18年(1733)江戸中村座に若衆方として出演,京坂の舞台でしだいに出世し,宝暦2年2代を襲名,実悪(じつあく)に転じた。以後,江戸で活躍し,明和2年(1765)引退した。大坂出身。前名は初代沢村淀五郎。俳名は活蘆,蝶七。