泣付く(読み)ナキツク

デジタル大辞泉 「泣付く」の意味・読み・例文・類語

なき‐つ・く【泣(き)付く】

[動カ五(四)]
泣きながらすがりつく。「わっと―・く」
泣かんばかりに頼み込む。哀願する。「―・かれて金を貸す」
[類語]訴える直訴する直願する嘆願する哀訴する哀願する泣訴する愁訴する口説くど泣き込む泣きすがる泣き落とす拝み倒す呼び掛けるアピールする申し出る届け出る願い出る申し込む

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「泣付く」の意味・読み・例文・類語

なき‐つ・く【泣付】

  1. 〘 自動詞 カ行五(四) 〙
  2. 泣いてすがりつく。〔俳諧・俳諧次韻(1681)〕
    1. [初出の実例]「亀一郎が泣きつくやうに頻りに懇願したので」(出典:断橋(1911)〈岩野泡鳴〉一)
  3. 困りぬいて頼み込む。哀願する。
    1. [初出の実例]「親類に泣きつかれて夥しい金額の借用証文に連印する」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉一)

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