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注染(読み)つぎぞめ

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

注染

発祥の地は定かではないが、明治期に国内で生まれた染色技術。柄の部分を粘土状のもので囲んで色づけの範囲を限定する独特の技法を用い、布の裏表ともに同じ図柄を染めることができるのが特徴。手ぬぐいの染色技術として出発し、戦後に浴衣向けの需要が伸びたという。

(2006-02-09 朝日新聞 朝刊 静岡 1地方)

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デジタル大辞泉の解説

ちゅう‐せん【注染】

型紙を用いて防染糊(のり)をつけた布を重ね、染料を注いで下から吸い取って染める技法。手ぬぐいや浴衣などを染めるのに使われる。

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大辞林 第三版の解説

ちゅうせん【注染】

防染糊のりで型付けした布を重ね、上から染料を注ぎ下から吸引して染める技法。浴衣や手ぬぐいなどを大量に染める時使用する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

注染
ちゅうせん

中形(ちゅうがた)染めの量産方法の一種。明治末ごろから取り入れられ、俗に「手拭(てぬぐい)中形」略して「手中(てちゅう)」ともよばれる。
 元来は生地(きじ)を手拭の大きさに折り畳み、その間に文様の糊(のり)を置いて染液(せんえき)を注ぎ、鞴(ふいご)で上から空気を送って染める、手拭染めに行われた方法を発達させたもの。したがって、生地を型紙の大きさに折り畳みながら、その間に型で順次糊置きして重ねていき、上から染液を注いで、圧搾空気で一気に染液を下へ抜いて染め上げられる。染め上がったものは、一型を単位として、文様が対称に向き合っていることが一つの特徴。伝統的な長板中形のような二枚型を用いた精巧なものはできないが、実用品として長板中形とは比較にならないほど安価なものが生産されることから、今日の中形染めのほとんどはこの方法によっている。[小笠原小枝]

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