浅み(読み)アサミ

デジタル大辞泉 「浅み」の意味・読み・例文・類語

あさ‐み【浅み】

川などの、浅い所。⇔深み
歌舞伎かつらの一。僧侶の役に用いる。
[類語]浅瀬川瀬早瀬急湍きゅうたん遠浅浅い浅め浅場

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「浅み」の意味・読み・例文・類語

あさ‐み【浅み】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形容詞「あさい」の語幹接尾語「み」の付いたもの )
  2. 川などの、浅いところ。浅瀬。あさみち。⇔深み
    1. [初出の実例]「あさみにや人はおりたつ我がかたは身もそぼつまで深きこひぢを」(出典:源氏物語(1001‐14頃)葵)
  3. 浅いこと。また、その度合。浅さ。⇔深み
  4. 僧侶の役に用いる歌舞伎のかつらの一種

あさ‐み【浅み】

  1. ( 形容詞「あさい」の語幹に「み」の付いたもの。多く上に助詞「を」を伴って「…を浅み」の形で用いる。→ ) 浅いので。浅さに。
    1. [初出の実例]「池にすむ名ををしどりの水をあさみかくるとすれどあらはれにけり〈よみ人しらず〉」(出典:古今和歌集(905‐914)恋三・六七二)

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