日本大百科全書(ニッポニカ) 「浦川原」の意味・わかりやすい解説
浦川原
うらがわら
新潟県南西部、東頸城郡(ひがしくびきぐん)にあった旧村名(浦川原村(むら))。現在は、上越市(じょうえつし)の一地区。2005年(平成17)安塚(やすづか)町、柿崎(かきざき)町、大潟(おおがた)町、吉川(よしかわ)町、板倉(いたくら)町、名立(なだち)町、大島(おおしま)村、牧(まき)村、頸城(くびき)村、中郷(なかごう)村、清里(きよさと)村、三和(さんわ)村とともに上越市に編入。旧村域は、東頸城傾動地塊べりを流れる保倉川(ほくらがわ)の谷口にあたる。北越急行ほくほく線が通じ、中央を国道253号が走り、上越市中心街、十日町市にバスの便がある。各支谷に分布する約42の集落は棚田(たなだ)に依存する農山村であったが、近年は大部分が兼業農家となっている。広大な観光農園「山本ぶどう園」は有名。県内有数の豪雪地帯。虫川の大スギ(むしかわのおおすぎ)は国の天然記念物に指定される。
[山崎久雄]