北海道東部、オホーツク総合振興局管内の町。1943年(昭和18)斜里(しゃり)町と小清水(こしみず)村(現、小清水町)の一部が分離して上斜里村を構成、1955年(昭和30)町制施行とともに清里町と改称。斜里岳の西斜面を占め、国道334号、斜里川に沿ってJR釧網(せんもう)本線が通じる。町域の74%が国有林を主とする森林で、天然混交林と人工針葉樹林が多い。北部の平坦(へいたん)地と斜里川沿いに畑作地帯が開け、ジャガイモ、サトウダイコンの作付けが多く、酪農も盛ん。水田は皆無となった。農作物加工、製材、建設の各工業も行われる。南部は阿寒摩周(あかんましゅう)国立公園の一部の摩周湖北岸にあたり、2017年(平成29)に国立公園に編入された神の子池がある。裏摩周展望台への道路が通じる。面積402.76平方キロメートル、人口3883(2020)。
[岡本次郎]
新潟県南西部、中頸城郡(なかくびきぐん)にあった旧村名(清里村(むら))。現在は、上越(じょうえつ)市の南部を占める一地区。2005年(平成17)安塚(やすづか)町、柿崎(かきざき)町、大潟(おおがた)町、吉川(よしかわ)町、板倉(いたくら)町、名立(なだち)町、浦川原(うらがわら)村、大島(おおしま)村、牧(まき)村、頸城(くびき)村、中郷(なかごう)村、三和(さんわ)村とともに上越市に編入。旧村域は、高田平野南東部の山地に広がる。関川右岸の複合扇状地を形成する櫛池川(くしいけがわ)の上流地域にあたり、岡嶺(おかみね)、菅原(すがわら)などの古墳群の残る古村で、古代久比岐(くびき)物部(もののべ)一族の栄えた「武士郷(もののふごう)」の地といわれている。えちごトキめき鉄道(旧、JR信越本線)高田駅から約10キロメートル、国道405号経由のバスの便があり、菅原神社、坊ヶ池(ぼうがいけ)などがある。
[山崎久雄]
北海道東部,網走支庁斜里郡の町。人口4551(2010)。1943年斜里町と小清水村から分村して上斜里村となり,55年町制施行に際して小清水と斜里から各1字をとって清里町とした。斜里岳(1547m)の西斜面を占め,斜里川沿いに釧網本線が通じている。1898年止別(やむべつ)原野に,翌年上斜里原野に植民地区画が設定され,明治末期にかけて入植者が増加した。町域の大半は森林で,国有林を主とし,天然混交林と人工針葉樹林が多い。北部の平たん地と斜里川,ウエンベツ川沿いに畑作地帯が開け,ジャガイモとテンサイの作付けが多く,水田はない。町の南端が摩周湖の北岸に臨むため,外輪山上の展望台から裏摩周の眺望ができる。清里町駅に近い清里温泉はボーリングによって開発されたもので,研修・休養施設がある。町営工場でジャガイモ焼酎が生産されている。
執筆者:岡本 次郎
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