深瀬基寛(読み)フカセ モトヒロ

20世紀日本人名事典 「深瀬基寛」の解説

深瀬 基寛
フカセ モトヒロ

大正・昭和期の英文学者,評論家,随筆家 京都大学教授



生年
明治28(1895)年10月12日

没年
昭和41(1966)年8月21日

出生地
高知県吾川郡

学歴〔年〕
東京帝国大学英文科〔大正8年〕卒,京都帝国大学大学院英文科中退

主な受賞名〔年〕
読売文学賞(第6回・文学研究賞)〔昭和29年〕「エリオット

経歴
大正11年松江高校教授となり、のち三高京大、南山大教授などを歴任。昭和12年評伝「エリオット」を刊行。英文学者として幅広く活躍し「現代英文学の課題」「T・E・ヒュームとパスカル」「トインビー」などの著書や、ウェイドレー「芸術の運命」など多くの翻訳書がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「深瀬基寛」の意味・わかりやすい解説

深瀬基寛
ふかせもとひろ
(1895―1966)

英文学者、随筆家。高知県の生まれ。東京帝国大学英文科卒業。長く京都大学教授を務める。M・アーノルドやT・S・エリオットを研究、のちに好著『エリオットの詩学』(1949)や評釈『エリオット』(1954、読売文学賞)を著した。ウェイドレ、ドーソン、トインビー、スペンダー格調高い翻訳のほか、『共通感覚』(1954)、『日本の沙漠(さばく)のなかに』(1957)など風格あるエッセイによっても知られる。

[山中信夫]

『『深瀬基寛集』全二巻(1968・筑摩書房)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「深瀬基寛」の解説

深瀬基寛 ふかせ-もとひろ

1895-1966 大正-昭和時代の英文学者,評論家。
明治28年10月12日生まれ。松江高,三高の教授をへて,昭和24年京大教授。T.S.エリオットの研究家で「エリオットの芸術論」「エリオット」などをあらわす。ウェイドレー,トインビーらの翻訳でも知られる。昭和41年8月21日死去。70歳。高知県出身。東京帝大卒。随筆集に「日本の沙漠(さばく)のなかに」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「深瀬基寛」の解説

深瀬 基寛 (ふかせ もとひろ)

生年月日:1895年10月12日
大正時代;昭和時代の英文学者;評論家
1966年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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