朝日日本歴史人物事典 「清原真衡」の解説
清原真衡
生年:生年不詳
平安後期の東北地方の豪族。父は武貞。前九年の役(1051~62)で源頼義を助けて安倍氏を滅ぼした祖父(鎮守府将軍武則),父のあとをうけ陸奥の奥六郡(岩手県)と出羽の仙北(秋田県)の地を領有し,清原氏の全盛期を築いた。しかし,独裁体制で一族の支配を強化したため,内部の対立を深めることとなった。特に前九年の役の功労者で老臣の吉彦秀武と対立し,一族の家衡,清衡を誘って兵を挙げた(後三年の役,1083~87)。これには陸奥守源義家の援軍も得たが,急病により陣中で頓死した。
(朧谷寿)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報