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清平山堂話本 せいへいさんどうわほん Qing-ping shan-tang hua-ben

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

清平山堂話本
せいへいさんどうわほん
Qing-ping shan-tang hua-ben

中国,明代の短編小説集。洪べん (こうべん) の編。嘉靖 20 (1541) ~30 (1551) 年刊。洪べんは蔵書家であったという以外は経歴未詳。清平山堂はその室号。もともとは『雨窓』『長灯』『随航』『欹枕 (きちん) 』『解閑』『醒夢』の6集,各集 10編の計 60編。

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百科事典マイペディアの解説

清平山堂話本【せいへいさんどうわほん】

中国,明代の短編小説集。1541年ころ清平山堂の主人洪【べん】(こうべん)編刊。宋・元以来の〈話本〉を覆刻したもので,もと6集60編。現存29編。史伝,怪談,恋愛や裁判ものなど内容は多岐にわたり,いずれも都市市民の感情を反映する。

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世界大百科事典 第2版の解説

せいへいさんどうわほん【清平山堂話本 Qīng píng shān táng huà běn】

中国の短編小説集。明の嘉靖期(1522‐66)に洪楩(こうべん)によって出版された。清平山堂は洪楩の書斎名。元来60編あったはずだが,残片をも含めて29編のみ伝わる。内容は恋愛物語,怪談,史談など多彩で,宋代の講釈師による講談の筆録,すなわち話本の形態をほぼ忠実にとどめる資料として貴重である。うち11編は同じ話が,のちの《三言》(三言二拍)などの小説集にも収められている。【村松 暎】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

清平山堂話本
せいへいさんどうわほん

中国、明(みん)代の口語短編小説集。洪(こうべん)編。1541~51年ごろ成立。編者は蔵書家で知られた人で、その収集した宋元(そうげん)代の話本を「雨窓」「長燈(ちょうとう)」「随航」「欹枕(きちん)」「解閑」「醒夢(せいむ)」の6集、各10編にまとめ、版心(紙の折り目の部分)に「清平山堂」という洪氏の書斎名を入れて出版した。そのうち日本の内閣文庫(現国立公文書館所蔵)に残存していた15編をまとめて翻刻した書を『清平山堂話本』とよぶ。題材は怪談、恋愛、裁判、歴史物語など多岐にわたるが、編者は出版にあたってほとんど校訂・増改の手を加えておらず、都市の盛り場で流行した講談のテキストの古い形をよくとどめ、素朴な講釈師の語り口をそのまま伝えていて、宋元時代の民情をよく反映したものが多い。なお、中国でほかに14編が発見されており、そのうち「雨窓集」「欹枕集」に属する12編がまとめて『雨窓欹枕集』の名で翻刻されているが、『清平山堂話本』の称は、それらすべてを含む名称として用いられることもある。[今西凱夫]
『入矢義高訳『清平山堂話本』(『中国文学大系25 宋元明通俗小説選』所収・1968・平凡社)』

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世界大百科事典内の清平山堂話本の言及

【口承文芸】より

…やがてそれらは,明代になって作家の手によって文字に整理され,こうして《三国志演義》120回(羅貫中),《水滸伝》120回(施耐庵(したいあん),羅貫中),《西遊記》100回(呉承恩)の,中国の代表的な長編読物(章回小説という)が出現した。 〈勾欄〉における短編の物語を集録したものには,《京本通俗小説》《清平山堂話本》《雨窓欹枕集》《熊竜峯四種小説》などがあり,やがてはそれらが文字としても整理されて,明代の《三言二拍》《今古奇観》になって今日に残されている。明から清にかけては,とくに江南に〈陶真〉という盲目の琵琶語りの芸人が出現し,孟姜女の話や,白蛇伝の話を伝えてきた。…

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