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清水正健 しみず まさたけ

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

清水正健 しみず-まさたけ

1856-1934 明治-昭和時代前期の歴史学者。
安政3年生まれ。東京師範にまなぶ。明治15年水戸の彰考館にはいり,「大日本史」志類の校訂にあたる。のち臨時御歴代考査委員会御用命掛となり,「皇族世表」などを編修。かたわら「荘園志料」「水戸文籍考」をあらわした。昭和9年死去。79歳。常陸(ひたち)(茨城県)出身。号は梅蔭。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

清水正健
しみずまさたけ
(1856―1934)

歴史学者、教育者。常陸(ひたち)国(茨城県)水戸に生まれる。14歳のとき「水戸大日本史」最後の編纂(へんさん)者栗田寛(くりたひろし)の門下生となり、のち東京府師範学校に学ぶ。27歳のとき彰考館に入って『大日本史』志類の校訂に従うこと10余年、1896年(明治29)館を辞して、秋田中学校の教官となり、以後、数校を経てのち水戸中学校に転じた。その間、独力で『国郡志』『食貨志』の補訂に従い、1912年(大正1)にこれを完成。17年上京して無窮(むきゅう)会に入り、ついで臨時御歴代考査委員会御用命掛を拝命して『皇族世表』『皇族考證(こうしょう)』などを編纂し、かたわら『水戸文籍考』『荘園(しょうえん)志料』を著した。なかでも『荘園志料』は、彰考館・無窮会など収集の古文書・古記録のなかからおよそ4000に近い荘園に関する記事を、国郡別・荘園別に原文を抽出した膨大なもので、21年に完成、33年(昭和8)に刊行され、今日の荘園研究・地名研究の基本的文献となっている。水戸において没。[竹内理三]
『清水正健編『荘園志料』上下(1965・角川書店) ▽竹内理三編『荘園索引』(1965・角川書店)』

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世界大百科事典内の清水正健の言及

【荘園】より

… これに対し第2の潮流は,荘園を公的な意味を持つ国制の一環としてとらえ,荘園の伝領関係に目を向け,国衙領に注目する見方で,水戸学,国学など江戸時代にその根を持つものから,逆に荘園を制度的な外被とみて,その枠にとらわれぬ庶民の生活を追究する方向まで含んでいる。天皇による国家的土地支配を崩壊させた荘園の〈弊害〉を探るため国衙領にも着目した栗田寛,清水正健,天皇家領の伝領を研究した八代国治は前者に属する。伝領関係とともに荘民の多面的な生活を解明しようとした中村直勝,牧野信之助,荘園を律令制以前の田荘(たどころ)と結びつけ荘園絵図,倉庫,港湾にまで視野をひろげた西岡虎之助は後者に属する。…

【荘園志料】より

…清水正健(1856‐1934)編。水戸に生まれ,《大日本史》編修の最後の学者で《荘園考》をまとめた栗田寛の門に入った清水は,1882年彰考館に入り,《大日本史》志類の校訂に従事した。…

※「清水正健」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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