日本大百科全書(ニッポニカ) 「温帯季節風気候」の意味・わかりやすい解説 温帯季節風気候おんたいきせつふうきこう 温帯気候のうち、とくに季節風の交替に特徴づけられる気候。温帯モンスーン気候ともいう。一般に夏は大洋上に発達する高気圧から吹き出す季節風で蒸し暑く前線の影響などを受けて雨が多い。冬は大陸高気圧から吹き出す季節風で寒冷で乾燥をもたらす。中緯度の大陸東岸でみられる気候である。[小林 望・福岡義隆][参照項目] | 温帯気候 | 気候区分 | 季節風 | 季節風気候 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「温帯季節風気候」の意味・わかりやすい解説 温帯季節風気候おんたいきせつふうきこうtemperate monsoon climate 温帯気候において,季節風によって特徴づけられる気候。温帯モンスーン気候ともいう。温帯の大陸東岸地域で,日本などアジア東部,アメリカ南部,南アメリカのパンパスなどが代表的な地域。夏は海から季節風が吹き, 海岸の影響を受けて雨が多いのに対して,冬は大陸的で雨が少なく晴天が多い。しかし地理的位置によっては冬も雨が多くなることがある。台湾や日本など,大陸に近い大きな島, および大陸と平行して走る列島の一部などでは,夏に雨が多いとともに冬にはこれを上回る多量の降水となることもある。この気候は温帯湿潤気候および温帯夏雨気候の一部ともなる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by