測量山(読み)そくりようざん

日本歴史地名大系 「測量山」の解説

測量山
そくりようざん

絵鞆えとも半島の西部、清水しみず町一帯にある。標高一九九・六三メートル(一等三角点)。元の名はホシケサンベで、板本「東蝦夷日誌」に「ホシケサンベと云。名義、雲より下りし義也。一説に、沖へ漁に行帰る時に此山を見始る故、針を立たる如しと云山也地名考」とある。現在の名は明治五年(一八七二)アメリカ人の開拓使雇土木技師であるA・G・ワーフィールドが札幌本道(室蘭―札幌間)を建設する際、三角測量の起点としたことにちなむが、測量の見当をつけることで見当けんとう山ともよばれたという(新室蘭市史)。山は第三紀中新世の玄武岩質安山岩からなり、太平洋に臨む南側は断崖になる。尾根一帯は緩やかで、野鳥・昆虫・野草などの自然が測量山緑地公園として保全されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

事典 日本の地域遺産 「測量山」の解説

測量山

(北海道室蘭市)
日本夜景遺産指定の地域遺産。
標高約199m。室蘭港夜景一望白鳥大橋や新日本製鉄室蘭製鉄所などが見られる

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報

世界大百科事典(旧版)内の測量山の言及

【室蘭[市]】より

…北西部の陣屋町には1856年(安政3)に沿岸警固のため設けられた南部藩陣屋跡(史)がある。絵鞆半島には,アイヌのチャシのなかでは最大の絵鞆チャシ跡,遠く羊蹄山,駒ヶ岳を望む測量山(200m)があり,南端のチキウ岬や金屛風,銀屛風と呼ばれる海食崖も景勝地。国道36号,37号線が通じ,室蘭港から青森・八戸両港へフェリーが就航する。…

※「測量山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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