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日本夜景遺産 にっぽんやけいいさん

知恵蔵の解説

日本夜景遺産

日本夜景遺産事務局」という名称の団体が認定した、優れた普遍的価値を持ち、誰もが楽しめる日本国内の夜景観賞地のこと。2013年現在全国175カ所の夜景が認定されている。同事務局によると、「日本各地に埋もれている美夜景を再発見&発掘し、一定の価値を付与することで観光資源としての成立を目指し、認定された夜景の価値を内外に訴求する」ことを活動目的とし、観光資源としての新たなブランド構築を目指しているとのこと。
「日本夜景遺産事務局」は、「世界初の夜景評論家」である丸々もとお氏を事務局長とする非営利団体として活動。丸々氏はデザイン会社である有限会社マルタアドバタイジングに所属し、夜景に関する講演、著述なども行っている。同社は『日本夜景遺産』(ニッポンヤケーイサン、ヤケーイサン)を商標登録しており、同名のビデオや写真・定期刊行物などの配布について権利を有する。04年から丸々氏らによって、夜景観光の推進をスローガンとした活動が開始され、12年には一般社団法人として「夜景観光コンベンションビューロー」が設立された。同団体はこの活動の一環として、産経新聞社などとともに「夜景検定」を開催し、毎年数百名が受験。試験で一定の基準を満たすと「夜景観賞士」という民間資格が与えられる。
観光資源に乏しい地域の観光協会などは夜景のブランド化を歓迎しており、地域活性化に利用したいと考えている。同団体独自の基準による「世界新三大夜景」を決定するなど、観光事業者からは一定の警戒心を持たれてはいるが、官民交えた観光ブランド化の新しいビジネスモデルとして各方面の注目を集めているという。

(金谷俊秀  ライター / 2013年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

日本夜景遺産
にっぽんやけいいさん

夜の景色の美しさやほかに類をみない特徴、地域特有の歴史や文化的価値などといった特色をもつ夜景の観賞地、およびその価値を認定し、日本の景勝地として国内外に魅力を訴求するプロジェクト。日本夜景遺産には、(1)高台などから鑑賞する自然夜景遺産、(2)展望台などの高層施設から鑑賞する施設型夜景遺産、(3)人工的な照明で照らし出された夜景を観賞するライトアップ夜景遺産、(4)夜祭りや送り火といった伝統的な行事にかかわる歴史文化夜景遺産の4種類がある。2014年(平成26)9月の時点で、認定を受けた場所や行事191件が公表されている。
 日本夜景遺産は、2004年(平成16)に発足した非営利団体の日本夜景遺産事務局(東京都中央区勝どき)が、候補地として選んだ夜景や観賞場所の調査、分析などを行い、毎年10~20か所ほどを選定している。認定基準としては、夜景が普遍的価値をもち、安全でだれもが楽しめる夜景観賞地であること、芸術的価値や地域の独自性が表れていることなどが重視されている。
 なお、日本夜景遺産という名称は、事務局長の丸々もとお(1965― )が所属する有限会社マルタアドバタイジングの登録商標である。また、2008年からは夜景検定が行われており(2012年より一般社団法人夜景観光コンベンション・ビューローが主催)、合格者は夜景鑑賞士(民間資格)と認定されている。[編集部]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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