デジタル大辞泉 「和やか」の意味・読み・例文・類語 にこ‐やか【▽和やか/▽柔やか】 [形動][文][ナリ]1 ほほえみを浮かべるさま。にこにこしているさま。「―にあいさつを返す」2 物腰・筆跡などの、柔らかいさま。「―なる方の懐かしさは」〈源・梅枝〉[類語](1)にっこり・にこり・にこにこ・嫣然えんぜん・にたにた・にたり・にやにや・にやり・にんまり・くすくす・くすり・くつくつ・莞爾かんじ・くっくっと・うふふ・えへらえへら・えへへ・いひひ・あはは・にかっと・からから・薄笑い・忍び笑い・盗み笑い・嘲笑ちょうしょう・冷笑・嗤笑ししょう・あざ笑う・薄笑う・せせら笑う・鼻で笑う なご‐やか【和やか】 [形動][文][ナリ]ものやわらかなさま。穏やかなさま。「和やかな家庭」「話し合いは和やかに進んだ」[類語]ほおえましい・ほほえましい・愛らしい・愛愛しい・いとおしい・いとしい・愛くるしい・かわいい・かわいらしい・あどけない・いじらしい・しおらしい・めんこい・可憐かれん・キュート・いたいけ・しとやか・ほのぼの・ほんわか・愛嬌あいきょう・愛想あいそ・なごむ・憎めない・チャーミング・癒やし系・癒やす・ラブリー・がんぜない・いとけない 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「和やか」の意味・読み・例文・類語 にこ‐やか【和やか・柔やか】 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「やか」は接尾語 )① ものやわらかなさま。しとやかなさま。にこよか。[初出の実例]「天下の麗(かほよき)人は吾が婦に若くは莫し。茂(こまやか)に綽(さはやか)にして諸(もろもろ)の好(かほ)備れり。曄(あからか)に温(ニコヤカ)に、種(くさくさ)の相(かたち)足れり」(出典:日本書紀(720)雄略七年是歳(図書寮本訓))「底心かしこく、をしだまりて、にこやかにみゆ」(出典:評判記・満散利久佐(1656)薩摩)② なめらかなさま。[初出の実例]「其の窣堵波の基の下(もと)に石有り。色黄白を帯びたり。常に津(うる)ひ膩(ニコヤカナル)こと有り」(出典:大唐西域記長寛元年点(1163)三)③ 建築物などが立派で美しいさま。[初出の実例]「城の中に天祠有り。瑩飾(かざれ)ること輪奐(ニコヤカナリ)」(出典:大唐西域記長寛元年点(1163)五)④ 心から嬉しそうなさま。にこにこしているさま。にこよか。〔日葡辞書(1603‐04)〕[初出の実例]「甲野さんが問ひ懸けられた時、囅然(ニコヤカ)な糸子の顔は揺(うご)いた」(出典:虞美人草(1907)〈夏目漱石〉八) なご‐やか【和やか】 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「やか」は接尾語 ) ものやわらかなさま。やわらいでいるさま。温和なさま。おだやか。のどやか。[初出の実例]「女衆は(みやび)たる、窕(ナゴヤカナル)形を現はすと雖ども」(出典:東大寺諷誦文平安初期点(830頃)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by