デジタル大辞泉
「和やか」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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にこ‐やか【和やか・柔やか】
- 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「やか」は接尾語 )
- ① ものやわらかなさま。しとやかなさま。にこよか。
- [初出の実例]「天下の麗(かほよき)人は吾が婦に若くは莫し。茂(こまやか)に綽(さはやか)にして諸(もろもろ)の好(かほ)備れり。曄(あからか)に温(ニコヤカ)に、種(くさくさ)の相(かたち)足れり」(出典:日本書紀(720)雄略七年是歳(図書寮本訓))
- 「底心かしこく、をしだまりて、にこやかにみゆ」(出典:評判記・満散利久佐(1656)薩摩)
- ② なめらかなさま。
- [初出の実例]「其の窣堵波の基の下(もと)に石有り。色黄白を帯びたり。常に津(うる)ひ膩(ニコヤカナル)こと有り」(出典:大唐西域記長寛元年点(1163)三)
- ③ 建築物などが立派で美しいさま。
- [初出の実例]「城の中に天祠有り。瑩飾(かざれ)ること輪奐(ニコヤカナリ)」(出典:大唐西域記長寛元年点(1163)五)
- ④ 心から嬉しそうなさま。にこにこしているさま。にこよか。〔日葡辞書(1603‐04)〕
- [初出の実例]「甲野さんが問ひ懸けられた時、囅然(ニコヤカ)な糸子の顔は揺(うご)いた」(出典:虞美人草(1907)〈夏目漱石〉八)
なご‐やか【和やか】
- 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「やか」は接尾語 ) ものやわらかなさま。やわらいでいるさま。温和なさま。おだやか。のどやか。
- [初出の実例]「女衆は
(みやび)たる、窕(ナゴヤカナル)形を現はすと雖ども」(出典:東大寺諷誦文平安初期点(830頃))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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