20世紀日本人名事典 「湯木貞一」の解説
湯木 貞一
ユキ テイイチ
- 生年
- 明治34(1901)年5月26日
- 没年
- 平成9(1997)年4月7日
- 出生地
- 兵庫県神戸市
- 学歴〔年〕
- 神戸尋常高小〔大正5年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 日本食生活文化賞功労賞〔昭和55年〕,紫綬褒章〔昭和56年〕,文化功労者〔昭和63年〕,淡々斎茶道文化賞(第27回)〔平成4年〕,大阪文化賞〔平成6年〕
- 経歴
- 神戸の料亭の一人息子に生まれ、15歳から板前修業に入る。25歳の時、松江藩主・松平治郷著「茶会記」を読んで感激、昭和4年30歳で独立、翌5年「吉兆」を設立した。14年に株式に改組、社長に就任。大阪の本店はじめ東京、京都に支店を持つ。“世界之名物 日本料理”をキャッチフレーズに、東京サミットなど国賓への日本料理を提供する料亭にまで育てあげ、茶人としても一家言をもっている。62年大阪に茶懐石道具の湯木美術館を設立。63年料理界初の文化功労者となる。著書に「吉兆」「吉兆味ばなし」(全4巻)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報