デジタル大辞泉 「溜まる」の意味・読み・例文・類語 たま・る【×溜まる】 [動ラ五(四)]1 物事が少しずつ積もり集まって多くなる。1か所に集まってとどまる。「ごみが―・る」「水が―・る」「耳垢みみあかが―・る」「ストレスが―・る」2 (「貯まる」とも書く)たくわえが多くなる。「資金が―・る」3 なすべき物事が処理されず、しだいに増えていったりとどこおったりしたままである。「仕事が―・る一方だ」「部屋代の支払いが―・る」4 とどまって動かない。静止する。「しばしは矢にかせがれて、―・るやうにぞ見えし」〈古活字本保元・中〉[類語]増える・増す・増やす・溜める・高まる・高める 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「溜まる」の意味・読み・例文・類語 たま・る【溜・堪】 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙 ( 流れ去らずに物事が徐々に集まって、そこにとどまる意 )① 集まって多くなる。一所に寄り集まる。つもる。累積する。[初出の実例]「水多麻流(タマル) よさみの池の 堰杙うちが 挿しける知らに」(出典:古事記(712)中・歌謡)「かひなを枕にて寝給へるに、御ぐしのたまりたる程など」(出典:源氏物語(1001‐14頃)総角)「借りが溜っていたから」(出典:青べか物語(1960)〈山本周五郎〉毒をのむと苦しい)② 特に、たくわえが多くなる。金が多くなる。[初出の実例]「国々の数かぎりなき伊勢まいり銭やたまるの関路なるらん」(出典:狂歌・玉吟抄(1608))③ ある場所に止まる。動かないでとどまる。[初出の実例]「しばしは矢にかせがれて、たまるやうにぞ見えし」(出典:保元物語(1220頃か)中)④ ( 堪 ) 堪え支える。保ち続ける。こらえる。多く、下に打消の語を伴って否定の意で用いる。→たまらない。[初出の実例]「この女を、〈略〉男あはせけれど、男もたまらざりければ」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)九)「山がつのよもぎが垣も霜がれて風もたまらぬ冬は来にけり〈藤原清輔〉」(出典:玉葉和歌集(1312)冬・八三四) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例