デジタル大辞泉
「溢」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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あふれ【溢】
- 〘 名詞 〙 ( 動詞「あふれる」の連用形の名詞化。「あぶれ」とも )
- ① 水などがいっぱいになってこぼれること。物がこぼれ出ること。また、そのもの。おこぼれ。
- [初出の実例]「御庫(おくら)のあふれを攘(かす)むることばかり知って、誰一人諫言申す者も無いとは」(出典:黒潮(1902‐05)〈徳富蘆花〉一)
- ② 無法なふるまいをすること。乱暴すること。また、その人。
- [初出の実例]「あぶれ源氏のすゑすゑをたねをたってほろぼすべし」(出典:幸若・未来記(室町末‐近世初))
- ③ 仕事、客などにありつけないこと。手もちぶさたなこと。また、その人。
- [初出の実例]「伏勢のあぶれはのろりのろり来る」(出典:雑俳・柳多留‐四(1769))
- ④ 駕籠(かご)かきなどの賃仕事で、契約解除、延期などで仕事がなくなったときの違約金。
- [初出の実例]「よしはらのかご屋にもふてうがおすよ。〈略〉ふりまし、をもたまし、みちまし、あぶれなど言ひす」(出典:洒落本・古契三娼(1787))
- ⑤ 釣りや狩猟などで、獲物が得られないこと。
- [初出の実例]「終日釣り廻りて全然アブレとなる事多し」(出典:風俗画報‐二五三号(1902)動植門)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の溢の言及
【石見国】より
…荘園制支配の実権は早くから在地領主層によって掌握され,たとえば鎌倉期に伊甘郷から益田荘本郷(益田本郷)に拠点を移した益田氏の場合,南北朝期には益田本郷の名田を再編成し,独自に本百姓―間人(もうと)体制を実現している。ひだの深い谷と険しい山に囲まれた石見国の地形は,また谷あいの溢(えき)(山間の小盆地を流れる湧水のこと)ごとに進められる開発耕地のあり方ともかかわって,小規模武士団の分立と庶子家の独立化をうながし,鎌倉末・南北朝初期その傾向はとくに顕著であった。 石見国における南北朝の内乱はとりわけ激烈で,今日に残る多数の城址もそのことを示している。…
※「溢」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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